お茶目な狸が即宗院の四季、できごと、故事来歴などをつづります

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即宗院“ 狸 ”の独り言  NO214

 おんにゃ??

 ここにも花が咲いておる。

 中門の西に、黄色い花が。

 毎年、黄色の花が満丸く咲き誇っておったが、

 今年は、ちょぼちょぼ!!

 和尚、この花は何じゃったっけ??

 「 おう、それは土佐水木じゃ・・ 」

 今年は花が少ないのう??

 「 昨年の枝切りの時期が悪かった・・ 」

 「 花の落ちた時にすべきであったが、少し遅れてしもうて、花芽をきってしもたわな・・」

 さよか、和尚も失敗するのじゃなあ!!

 「 当り前じゃ・・ 完全無欠は無いわい・・ 」

 「 それで良いのじゃ・・ 一生懸命やっておるが、出来ぬ時も御座る・・ 」

 「 ええ格好することもあるまい・・ 」

 しかし、花が少ないと寂しいなあ!!

 これも人生か!!

 土佐水木の人生と、狸の儂の人生はよく似て、寂しいのう!!

  • 2019年03月14日(木)20時29分

即宗院“ 狸 ”の独り言  NO213

 和尚、小門の横に咲いておるのは何じゃ

 「 小門の横?? 」

 「 色は何色じゃ?? 」

 黄色、と言うか!! 茶色、と言うか??

 「 ああ, あれか 」

 「 あれは、マンサクと言うて、2月から3月にかけて咲く花じゃ・・ 」

 「 漢字で書くと、一杯に咲くと言うて“ 満咲 ”。 一万も作ると言うて“ 万作 ”とも書く・・ 」

 「 余り目立たないが、金の樓の梅とも書いて、マンサクと言う・・ 」

 「 昔は、秋に葉っぱが茶色になって、冬になって全て散った後に花が咲いたものじゃ・・ 」

 「 今は、温暖化現象で、茶色の葉っぱが付いたまま、花が咲きよる・・ 」

 「 花が、葉っぱに消されて分からなくなってきた!! 」

 山門の入った所にある黄色い花は何じゃ??

 「 “ 山茱萸 ” と書いて、さんしゅう、 中国読みじゃ・・ 」

 「 ぐみの様に紅い実が成り、葉っぱが早く散り、花が真黄色じゃて・・ 」

 「 綺麗に咲いておる・・ 」

 じゃが、昨年は花がついておらなんだ!!

 確か、和尚が言っておな。

 一度暖かくなり、花芽が膨らんだが、寒の戻りが厳しく花芽が全て傷んだと!!

 花も、厳しい自然には勝てぬのじゃなあ!!

 今年は、それに懲りたのか、花がよう付いておる!!

 狸の儂が、褒めて取らそう!!

 じゃが、マンサクもさんしゅうも、蜜が無く、儂には基本関係な~し!!

  • 2019年03月12日(火)22時55分

即宗院“ 狸 ”の独り言 NO212

 蜜が御座る。花びらをご存知か??

 今時分の花に沢山付いて御座る。

 但し、狸の儂が、吸える訳が御座らん!!

 手足に爪が無く、筋肉も少ないほっそりとした手足じゃて、

 木には登れぬ!!

 鳥どもは、羽ばたいて自由に花の回りを飛び廻り、

 蜜の香りをかいて、ちゅうちゅうと吸うておる!!

 目白や鶯、メジロも顔を真黄色して!!

 じゃが、儂ら狸は木に登れぬによって、一番うまい所の蜜を頂けぬ。

 じゃが、落ちておる花びらに、少しだけ残り福が御座る!!

 花びらと言うより、花そのものがポトンと落ちてくるので、

 花の根元に蜜が残っておる。

 その少し残った蜜にありつける。

 この幸せは、誰も知らん!!

 寒いので、蟻もハエも居らん。

 人は、寒椿と申す!!

 和尚は、「 藪椿、山椿 」と申しておる。

 真っ赤な花で、濃い緑の葉っぱの間で咲いておる。

 この即宗院には、何十本と藪椿が有り、

 今、花の落ち頃じゃ!!

 現在の人間は、椿は「 首がはねられて落ちるよう 」と嫌がるが、

 狸にとっては関係ない。

 和尚によると、その話も明治以降で、

 武士社会であった時でもそう言う話は無く、

 武士も、椿を好んでおった。

 藪椿の前は、白椿・・ 一楽・一休・加茂本阿弥等々

 何種類も御座る。

 これからも、八重の椿で、

 桃色の椿や、八重の赤の椿が咲いては、落ちよる。

 今は、小さい侘助の椿も落ちておるが、

 小さいだけに、蜜が少ない。

 前の住職の師匠が、椿が大好きで植えておった。

 前の住職も同じく大好きで御座るが、

 毎年、庭の剪定の際、椿の枝を挿し木して増やしておる。

 10年・20年・30年前に植えた挿し木の幼木が、今は1m・2mの木に育ち、あちこちで少しずつ花を付けておる。

 気の長い話じゃ!!

 狸の儂の子孫も、前住職が植えた椿の蜜を頂くかと思うと・・・

 とほほ!!  

 いやいや、今の食料の方が大切じゃ!!

  • 2019年03月12日(火)00時15分

即宗院“ 狸 ”の独り言  NO211

さあ、飯でも探しに行こう。

 おんにゃ!! 良い香りがするのう。

 おんにゃ!! 儂の行く手にピンクの絨毯が敷いてある??

 狸の儂も、何処かの偉いさんの様に、絨毯を敷いてもらえるような??

 偉い肩書を貰ったかのう??

 和尚がよく言っておるが、“ 偉いか偉いく無いか ”では無く??

 他人が、その人を。肩書で無く、人間性を認めるか否かじゃそうじゃ。

 じゃが、実際儂の行く手には絨毯が御座る!!

 と!! 言うことは、儂自身では無く、他人が敷いてくれた絨毯じゃ。

 狸の儂も偉くなったものじゃ!!

 うんにゃ??

 絨毯の感触とは、ちと違うぞよ??

 前に、和尚の離れで敷いてあった絨毯の上を歩いたあの温か味が御座らん??

 何じゃこら??

 うん!!

 何じゃあ~??

 花びらではないか??

 垂れ梅の下ではないか!!

 な~るほど!!

 垂れ梅の花びらか!!

 暖かさが強いによって、散り始めたか!!

 梅の花びらが、絨毯の様になっておる。

 おう!! 小門の横も白い絨毯じゃ!!

 おう!! 中門の横も赤い絨毯じゃ!!

 世の中の人間は、咲いている花ばかり褒めよるが!!

 狸の儂様の様に、梅の花びらを楽しむ心を持たにゃあ~いかん!!

 じゃが、鶯の様に花びらの中の蜜がなめられたらよいのにのう!!

 落ちた花びらには蜜が無~い!!

 飯を探~そう!!!!

  • 2019年03月06日(水)23時12分

即宗院“ 狸 ”の独り言 NO210

 和尚が、ショベルカーを動かすのを休めて、休憩しておる!!

 おう!! 何か美味そうな物を食べているではないか??

 少し硬そうじゃなあ??

 2寸と1寸の正方形では無いが?? 四角に近い形じゃ??

 少し厚みが有る物じゃ??

 色は白いが、何かへたが付いているようじゃ??

 中身は、少し橙色のようで、少し赤い??

 美味そうに、和尚がちょびちょび食べておる??

 和尚!! 何を食べておるのじゃ??

 「 おう・・ 狸殿、昼寝の時間では無いのか?? 」

 本来はそうじゃが、久しぶりに和尚のショベルカーの音で目が覚めたわい!!

 見ていると、美味そうに食べておるので、おこぼれを頂戴しようと声を掛けたのじゃ!!

 「 残念じゃなあ・・ これは狸殿であっても、差し上げるわけがいかん・・ 」

 何でじゃ?? いつもならお裾分けをくれるではないか??

 「 これはなあ・・ 東京で頂いた干し柿じゃ・・ 」

 「 東京の御仁が、儂の好物を知っておって、美味しいのを見つけたので、“ 是非ご賞味下さい ”と頂いたものじゃ・・ 」

 「 よって、和尚の儂しか食べてはいかんのじゃ・・ 」

 そんなことを言いなさんな!!

 狸の儂にもお裾分けを下されませ!!

 「 と、言うてる間に大部分食べてしもうたわい・・ 」

 「 じゃが、へたに付いたところを全て食べずに、狸殿に差し上げよう・・ 」

 とほほ!! ほんのちょっとではないか!!

 うにゅうにゅ!!

 美味いものじゃ!!

 和尚はよいのう!!

 こんな物を頂戴できるとは!!

 儂も和尚になろう!!

  • 2019年03月01日(金)23時31分
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